2019年11月25日月曜日

非喫煙者に対する肺がんCT検診の臨床研究に参加いたしました

胸部CT検査(コンピューター断層撮影)は早期の肺がんの検出に大変有効であることが知られていますが、肺がん検診における有効性(死亡率を下げること)は日本では確かめられていません。
そこで、厚生労働省主導の国家的プロジェクトとして2010年に肺がんCT検診の比較試験:JECS Studyがスタートしました。2015年からは日本で医療分野の研究開発を行うために立ち上げられた日本医療研究開発機構が主導する研究班(佐川班)に発展的に引き継がれました。JECS Studyでは、胸部CT検査を併用する検診と併用しない検診(胸部X線検査のみ)の比較試験を実施し、胸部CT検査が有効かどうかを検証します。
胸部CT検査によって肺がん死亡率が減少するかどうか判明するまでには10年以上の長い年月が必要となります。つまり、この研究は次世代の命を救う研究ともいえます。
大原綜合病院ではこの研究に対する協力施設として、肺がんCT検診のJECS Studyを開始いたしました。
私達の子孫が肺がんで命を奪われないために、ぜひJECS Studyにご参加ください。
(参加予約は研究班のコールセンターで行っています。大原綜合病院では予約できませんのでご注意ください)


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