2019年11月28日木曜日

福島県診療放射線技師学術大会 R1.11.11 村松 駿 技師


福島県技師学術大会.抄録

CTにおけるユニバーサル逐次近似再構成ソフトウェアの検討
【目的】ユニバーサル逐次近似再構成ソフトフェア(以下:SafeCT), 投影データではなく,DICOMフォーマットの出力画像に対して逐次近似再構成を施すため,撮影後画像のノイズ低減が期待される.本検討の目的は,SafeCTを利用し,撮影された画像に対するノイズ低減効果の有効性を検討した.
【方法】CT装置はAquilionONE(ver6)を用いた.phantom,mAs値が異なる10種類で撮影.再構成はFBP,逐次近似応用再構成(以下;AIDR3D)2種類とし,スライス厚=0.5mmで再構成したデータを用意する(FOV320).これらをSafeCTで処理.強度は,default,soft1,soft2,soft3 4種類で検討した.検討項目は,phantom内のSD,NPS,MTFと臨床症例画像の視覚評価,CT,SD値である. SDの算出には,Zioztation2,NPSMTFの算出にはCT measure(ver.0.98)を用いた.NPSの測定には, Radial Frequency,MTFの測定には, Circular Edge法を用いた.
【結果】SDの低減率は,default;40%,soft1;60%,soft2;70%,soft3;80%であった.NPS,周波数に依存することなく,低減していた.MTF,AIDR3Dと異なる挙動を示し,低周波領域の特性が高かった.臨床画像では,FBPに近い画質で,ノイズ低減ができた.
【結語】SafeCTを利用することで,分解能を担保したままノイズ低減された画像が取得でき有用である.

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