2020年7月22日水曜日

怪物園

『フリークス』 (Freaks) 、1932年アメリカ映画。監督トッド・ブラウニング。 旅回りのサーカス・見世物小屋が舞台のサスペンス・スリラー。「グレイテスト・ショウマン」や「道」みたいな内容を、実際の障害者を出演させて実写で製作している。当然のことながら公開当時は物議を醸したようであり、イギリスでは30年間、公開禁止となっていたという。日本公開は1932年(昭和7年、公開時タイトル『怪物團』)、2005年にデジタルリマスター版がリバイバル上映された。
以前から「フリークス」というタイトルは噂には聞いていたが、今回、はじめて視聴することができた。映画はストーリー以前に人間そのものを映し出すという映像の原点を思い知らされる。出演者たちの嬉々とした演技とスムーズな動きには、実写ならではの映画の ドキュメンタリー性が映し込まれており、製作された当時の空気や時代背景も伝わってくるようだ。実物を見て驚いたと同時に、映像というモダリティの持つパワーに圧倒された。

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