『MW』(ムウ)。手塚治虫の漫画作品。「ビッグコミック」1976年9月10日号 - 1978年1月25日号に連載。映画は2009年7月4日公開された。
「青春の殺人者」を撮り終えた長谷川和彦は、キティ・フィルムの多賀英典社長の出資、プロデューサー山本又一朗、脚本村上龍で映画製作を企画していた。当初、「コインロッカーベイビー」というタイトルで企画を練っていたという。結果的に、長谷川は映画『太陽を盗んだ男』を1979年10月6日に公開、村上は小説『コインロッカー・ベイビーズ』を1980年10月28日に発行した。
いずれも『MW』(ムウ)との類似性がある。「化学兵器の漏洩」というテーマは、1969年7月8日に沖縄の米軍基地内で起きたVXガス漏洩事故が元になっていると考えられる。
『コインロッカー・ベイビーズ』のキクは、小笠原の沖に眠る毒ガス「ダチュラ」を使ってこの世界を破壊したいと願う。主人公・結城が得意とする犯行の際の女装や変装は『太陽を盗んだ男』に使われている。結城は毒ガス「MW(ムウ)」の暴露による後遺症により、時折、発作に襲われている。
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