2025年4月10日木曜日

『ソルト』

『ソルト』(原題:Salt)は、2010年のアメリカ合衆国のスパイアクションスリラー映画。フィリップ・ノイス監督、カート・ウィマー脚本、アンジェリーナ・ジョリー主演。
「ボーンアイデンティティ」をアンジェリーナ・ジョリーで作り直したような映画。テンポの速いアクションが続いて小気味いいが、カーチェイスでの彼女のアップでは背景の動きが遅く、ゆっくりとした速度で撮影したシーンをうまく繋いでいることがわかる。とはいえ、展開が速く、一気に見せる映画でした。内容は、前半はほぼ「テレフォン」であり、古くは「影なき狙撃者」や「クライシスオブアメリカ」、そのプロセスとしては「ブラジルから来た少年」や「インファナルアフェア」などが同一テーマと言えるでしょう。昔見たときは「ボーンアイデンティティ」の出がらしのような印象でしたが、このようなアクションシーンが溢れかえっている今見ると、「テレフォン」と「インファナルアフェア」の印象が濃厚ですね。
『テレフォン』(Telefon)は、1978年に公開されたアメリカ合衆国のアクション・サスペンス映画。ソ連崩壊後の冷戦時代が舞台。
『影なき狙撃者』(The Manchurian Candidate)は、1962年のアメリカ合衆国のサイコスリラー映画。監督ジョン・フランケンハイマー、出演フランク・シナトラ、ローレンス・ハーヴェイ、ジャネット・リーなど。原作は、1959年に発表されたリチャード・コンドンの同名小説であり、ジョージ・アクセルロッドが映画用に脚色。朝鮮戦争時代が舞台。
『クライシス・オブ・アメリカ』 (The Manchurian Candidate) は、2004年のアメリカ合衆国のサスペンス映画。監督ジョナサン・デミ、出演デンゼル・ワシントンとメリル・ストリープなど。原作はリチャード・コンドンの小説『影なき狙撃者』であり、1962年に続いて2度目の映画化。原作小説だけでなく、1962年の映画脚本も原作としたリメイク。湾岸戦争時代が舞台。
『ブラジルから来た少年』(The Boys from Brazil)は、アイラ・レヴィンが1976年に発表した小説。ブラジルでヒトラーのクローンを再生させようとする科学者ヨーゼフ・メンゲレと、それを阻止しようとするナチ・ハンターのユダヤ人・リーベルマンを描く。
映画は監督フランクリン・J・シャフナー1978年10月5日に公開。日本劇場未公開、1984年3月3日にフジテレビ系列の「ゴールデン洋画劇場」でテレビ初放送。

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