2026年10月7日水曜日

ウルトラQ コンプリート ブルーレイ[Blu-ray リージョンA](輸入版)

ウルトラQ コンプリート ブルーレイ[Blu-ray リージョンA](輸入版) 形式: Blu-ray
北米輸入版【ウルトラQ】Mill Creek Entertainment 通常版 Disc4枚組BOXセット
言語 ‏ : ‎ 日本語 製品サイズ ‏ : ‎ 1.78 x 19.05 x 13.72 cm; 70 g EAN ‏ : ‎ 0683904634245
メディア形式 ‏ : ‎ ブルーレイ 発売日 ‏ : ‎ 2019/10/15 生産者 ‏ : ‎ Mill Creek Entertainment, 円谷プロダクション ASIN ‏ : ‎ B07TJKBZ98 ディスク枚数 ‏ : ‎ 4
本Blu-rayボックスは、北米盤ながら、日本と同じR-A仕様なので(国コード・ロックもかかっていない)、日本の通常のBlu-rayプレーヤーで問題なく視聴可能。

以前から気になっていた北米輸入版【ウルトラQ】ブルーレイボックスを買ってみました。4000円ほどです。日本版だと、2万円から数万円するので驚きのやすさです。
ブルーレイの地域区分
ブルーレイはDVDよりも少ない3つの地域(A〜C)に分かれています。 
リージョンA: 日本、南北アメリカ、東南アジア、台湾、朝鮮半島など
リージョンB: ヨーロッパ、中東、アフリカ、オセアニアなど
リージョンC: 中国本土、ロシア、中央アジア、南アジアなど
リージョンフリー: 地域制限がないもの(世界中で再生可能) 
日本はリージョンAです。そのため、日本で買った通常のプレーヤーでは、アメリカなどのリージョンAのディスクは再生できますが、ヨーロッパなどのリージョンBのディスクは再生できません。
このblurayは問題なく再生できました。4KTVで視聴しましたが、画質は驚くほど鮮明で、音も明瞭でした。画質に関しては4KTV自体に画質改善機能が入っていますので、その効果もあるかもしれません。ウルトラマンシリーズもラインナップに入っていますので、初代のウルトラマンやウルトラセブンが面白そうです。


2026年9月27日日曜日

ECR2027演題登録

予想通りmoreCT2027大盛況でした。ありがとうございました。中川先生、丸山先生には貴重なお話をわかりやすく纏めていただき大変勉強になりました。
さて、8月末から9月の研究会が一段落したので、今月末が締め切りのECRの演題登録を始めました。RSNAでREJECTされた小ネタが山ほどあるので、画像を作り直したり、内容を練り直したりして整理しています。

2026年9月23日水曜日

フェイブルマン

フェイブルマン
スピルバーグのアマルコルド。映画が家族を離散させ、映画が社会での居場所を作ってくれる。
スピルバーグの家庭観:強く奔放な母親と仕事一途な父。祖母が同居している。日本の家族みたいな母と父。スピルバーグの描く家庭は、シングルマザーや子供との付き合い方がギクシャクしている父親が多い。居場所のない家庭以外で存在価値をアピールしなければならないという脅迫観念にとらわれていかのように背伸びする男たち。

2026年9月17日木曜日

モラルの起源――実験社会科学からの問い (岩波新書) 亀田 達也 (著)

モラルの起源――実験社会科学からの問い (岩波新書) 亀田 達也 (著) 形式: 新書
群れで生きるための心の働きを、進化的に獲得してきたヒト。しかし、異なるモラルをもつ人々を含む大集団で生きる現代、仲間という境界線を越えて、人類が平和で安定した社会をつくるにはどうすればよいのか。心理学などの様々な実験をもとに、文系・理系の枠を飛び越え、人の社会を支える心のしくみを探る意欲作。
出版社 ‏ : ‎ 岩波書店 発売日 ‏ : ‎ 2017/3/23 言語 ‏ : ‎ 日本語 本の長さ ‏ : ‎ 208ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4004316545 ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4004316541 商品の重量 ‏ : ‎ 160 g
新書の乱読で遭遇、面白くて引き込まれました。生物の実験から、ゲーム理論や様々な実験から、実践論理的に性善説や性悪説を解明していく、スリリングな本でした。文系にもこのような手法があることが新鮮でした。
今、世界では戦争・紛争が起きています。いずれも彼らの正義の下に行われています。資本主義の正義は金、ロシアの正義は民族、共産主義の正義は権威、、、、これらをシミュレートする実験ができるだろうか?

2026年9月16日水曜日

犯罪者

アマゾンオリジナルの刑事ドラマ。7回シリーズ。
薬物中毒者による無差別殺人事件が発端になり、その後の捜査と過去の食品メーカの不正と隠蔽の顛末が交互に描かれる。前半は面白いが、後半の展開は無理があるだろう。最初はレディ・ジョーカーのような話と思ったが、最後まで見ると中国ドラマのロングナイトに似ている。
斎藤工の情熱が非現実的である。

2026年9月13日日曜日

DVDまとめ買い

トップハット:先日、フェデリコ・フェリーニのジンジャーとフレッドを見たばかり。オリジナルに敬意を払って
パストライブズ:アカデミー賞ノミネート。阿部さんのレクチャーで紹介された
エレフェント:ガス・ヴァン・サントは新作公開中

2026年9月12日土曜日

港のあかり

港のあかり
木村大作の画面が、それだけでこの映画の大きな魅力となっている。
使い古された定番のヤクザストーリーですが、画面の魅力とうまくフィットしています。
高倉健と倉本聡で似たような話があったような・・・チャップリンの街の灯りと足ながおじさん。タイトルはチャップリンへのオマージュでしょう。
紳士的おじさんであるが故に、こんないい人がなぜヤクザ(なぜか映画では反社・暴力団という言い方はしない)になったのか? すばらしき世界の役所広司のような予測できない行動があると納得できたかもしれません。
斎藤工は凄かった。岡田准一もこのような影の薄い役の方が自然。舘ひろしは石原裕次郎や渡哲也の路線です。

2026年9月10日木曜日

〈弱さ〉を〈強み〉に: 突然複数の障がいをもった僕ができること

〈弱さ〉を〈強み〉に: 突然複数の障がいをもった僕ができること (岩波新書 新赤版 1898)
天畠 大輔 (著) 形式: 新書
中学の時、四肢マヒ、発話・視覚・嚥下障がいと共に生きることになった著者は多くの困難に直面しながら、独自のコミュニケーション方法を創る。24時間介助による一人暮らし、大学入学、会社設立、大学院での当事者研究、各地の障がい者とのつながり。絶望の日々から今までをその想いとともに丁寧に描き、また関連する制度も解説し、提言する。
天畠大輔(てんばた だいすけ)
1981年広島県生まれ。96年若年性急性糖尿病で救急搬送された病院での処置が悪く、心停止を起こす。約3週間の昏睡状態後、後遺症として四肢マヒ、発話障がい、視覚障がい、嚥下障がいが残る。2008年ルーテル学院大学総合人間学部社会福祉学科卒業。17年指定障害福祉サービス事業所「(株)Dai-jobhigh」設立。19年立命館大学大学院先端総合学術研究科一貫制博士課程修了、博士号(学術)取得。同年より日本学術振興会特別研究員(PD)として、中央大学にて研究。20年「一般社団法人わをん」設立、代表理事就任。世界でもっとも障がいの重い研究者のひとり。専門は、社会福祉学、当事者研究。
出版社 ‏ : ‎ 岩波書店 発売日 ‏ : ‎ 2021/10/22 本の長さ ‏ : ‎ 252ページ

2026年9月4日金曜日

DVDまとめ買い

スリー・ビルボード
イエスタディ
ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
ソボク
戦争と女の顔

やさしい日本語

やさしい日本語――多文化共生社会へ (岩波新書)
庵 功雄 (著) 形式: 新書
人口減少を背景に、移民受け入れの議論が盛んになっている。受け入れるとしたときに解決しなければならないのがことばの問題。地域社会で共通言語になりうるのは英語でも普通の日本語でもなく〈やさしい日本語〉だけ。移民とその子どもにとどまらず、障害をもつ人、日本語を母語とする人にとって〈やさしい日本語〉がもつ意義とは。
登録情報
出版社 ‏ : ‎ 岩波書店 発売日 ‏ : ‎ 2016/8/20 言語 ‏ : ‎ 日本語 本の長さ ‏ : ‎ 256ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4004316170 ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4004316176
半年ほど前、新聞の投稿欄に「やさしい日本語」で話すように努めることで、それまで口を閉ざしていた移民の人たちと交流できた云々という記事が載っていた。やさしい日本語という言葉を知らなければ、子供扱いするような日本語を思い浮かべると思う。しかし、やさしい日本語というジャンルがある。肯定・否定を明確にし、翻訳しやすい文章である。主語述語を明確にし、短い文章にする。非母語 非ネイティブにとっての日本語。

2026年8月20日木曜日

メディカル枕

通販生活。メディカル枕。錚々たる推薦人の顔ぶれを見て買ってみました。
そば殻やビーズの枕ばかり使っていたので、このような形成された枕は初めてです。仰向けと横向きとで高さが変わらないのでどんなものかと思っていましたが、首と肩の間に挟めるのですね。正しい使用法かどうかわかりませんが、支障なく眠れます。

2026年8月15日土曜日

MORECT!2026

MORECT!2026の正式版案内ができました ぜひご参加ください
MORE CT ! 2026  9月25日金曜日18時から
会場:福島テルサ 例年と異なりますのでご注意ください
ミニ講演:総合南東北病院 放射線科 中川 学先生
特別講演:浅間南麓こもろ医療センター放射線科 丸山雄一郎先生
長野県は、日本における「低線量CT肺がん検診」のパイオニアです。1990年代から検診車を用いた地域住民検診を導入し、医学誌『The Lancet』で早期発見・生存率向上の実績を公表されました。丸山先生は当時から継続して肺がんCT検診を実施している先生です。
今年度、肺がんCT検診が対策型検診に導入されましたので、今後、各地で具体的な運用方法を検討する必要がでてきます
この機会に多くの先生方にご視聴いただきたいと思います
お近くの先生方には、ぜひ会場での参加をお願いします。

2026年8月1日土曜日

肺CT検出のための覚え

肺CT検出のための覚え
視認できるもの:点と線
円を探す:線(血管)を除外することで検出する
薄切では円が増える  偽陽性
上下連続を確認 そのためにはスクロールする
スクロール中は視線が目標の局所を注視するため、 他の肺野はスルーされる  見落とし の要因となる
厚いスライスは線を判断しやすい
線 楕円 輪郭強調することで円になる
円の内部のグラデーションがわかる画像が必要
クリアリードの血管抑制画像は原理がオープンになっていることから、信頼できる

2026年7月18日土曜日

Apple初売り2026

2026年のApple初売りでiPhone16eを2台購入。
持った印象は大きいということ。SEの小さいやつ から、SE現行にかえた時も大きくなったと感じたが、 今回も。 大きくなった分、バッテリーの持ちが格段に良くなった。画面が見やすいことと操作しやすくなったことが利点。 今になって古いSEを手に取ると異様に小さく感じる。ちょっと使うと馴染んでしまうものだ。
新しいデバイスを手に入れると高揚感がある。しかし、すぐに慣れる。ワクワク感はそう長くは続かない。「美人は三日で飽きる」という死後があるが、iPhoneもすぐに慣れる。 特にiphoneの場合は、ハードが変わっても、OSもアプリも使い方も同じだからだ。 はじめて使っても、支障なく使えることがiphoneのコンセプトでもあり、かつ新機種になってもコンセプトは変わらない。それが、Appleの優れた点でもある。
結局のところ、スマホは生活の道具に過ぎない。 道具であるからこそ三日も経てば日常に溶け込む。 最初のSEは小さいせいもありバッテリーの持ちが悪かった。1日やっと保つ程度になったためSE3に替えた。SE3もバッテリーがだんだんにヘタってきて、2日がやっとというときに、初売りで16eに替えた。大きくなった分、バッテリーの持ちは驚異的。自分の使い方だと4,5日保つ。バッテリー残量を気にしなくてもよくなった。

2026年7月15日水曜日

県北地区協議会夏季勉強会 AI勉強会

県北地区協議会夏季勉強会
2026年7月15日18時より
CT機器の各メーカーのAIコンセプト
いずれも同様の画像系と操作系のAI活用
画像系は画像再構成と後処理ワークステーション
どれも面白い話題でした

2026年7月11日土曜日

急に具合が悪くなる

映画 急に具合が悪くなる
大きな出来事は起こらない淡々としたふれあい。3時間を超える長い映画であるが、しかし、冒頭から映画に引き込まれてしまった。あっという間に3時間が過ぎた。沈黙や会話、劇中劇やワークショップを追体験するようにゆっくりと時間が流れる。タイパ映画の対極といえる、同じ時間の経過を体験する映画である。
フランスと日本の言葉のやり取りが上手いと思う。ゆっくりとした会話が違和感なく聞き取れる。
名前が同じ その偶然で2人の関係は急接近する。同じ境遇が2人を近づける。共通の運命は人を結びつける。
偶然が2人を結びつける。偶然は空から天使が落とす。窓から部屋の中に鳩が飛び込んでくるのは、偶然か作為か。美しいシーンである。
偶然の介入を厄介事と捉えず、バージョンアップのチャンスのような好ましい出来事と考える。それらを包含した未知の全体像を必然と考える。
日本人の精神性が美しく描かれている。禅や武士道。相手を見つめ、話を聞く。主役の女優や長塚さんのストイックさがとてもかっこいい。
黒澤明の生きるにも通じるテーマであるが、主役は悩みや未練を既に乗り越えている。あるいは整理されている。日本人の精神性の象徴のようでもある。
この監督は足裏マッサージが好きなのですね。

原作 急に具合が悪くなる
映画を見たあとにサラッと読みました。サラリと読めます。
この原作からプロットを借りて物語にしたわけではなくて、人の出会いや死についての偶然という視点からの思索をドラマ化している。
こんなに上手い話があるのかとも思うが、嫌味がない直球勝負の映画である。
原作が書簡ということで、お互いが痛みや相手への思いやり、それぞれが辛さを隠して背筋を伸ばして書いているので、映画も病気自体には触れない。結果的に医療の介入を殆ど描かずに精神性を前面に出した美しく落ち着いた映画になった。そして介護の現場への介入がポジティブに描かれて後味の良い余韻を残す。
死は哀しいとは描かれない。健康な人も近づいてみれば何某かの病を持っている。
緩和の勉強をした頃から20年になる。当時は告知の是非が問題であった時代。悪い知らせをどう伝えるかが癌診療での課題であったが、現在では病名病状を本人と話すことが当たり前の前提になっている。
本書では、進行がん患者が普通に生活と社会活動を続けている。その社会活動の内容が主題であり、病状や医療は完全に黒子である。そういう状態こそ緩和医療の望ましい理想であった。
偶然はよいものもよくないものもある。しかし、どんなものであっても、そこに踏み跡を残していく継続した歩行である。
かつて千葉敦子の著作をずいぶん共感して読んだが、もう、当事者が自分で決定することが当たり前の状況になっている。

2026年7月8日水曜日

インビジブル

インビジブル
もう何度も見た。DVDも書棚にあるはず。TV放送していたので、また見てしまいました。
ポールバーホーベンのえげつなさが炸裂、グロさが半端ない映画です。
小学生の頃、アルゴ探検隊の大冒険では骸骨の戦士たちが登場してびっくりさせられたものだが、この映画では解剖図譜から飛び出してきたような、筋肉や臓器がついた半透明人間が暴れ回る。監督はこれをやりたかったのでしょう。透明人間になる過程で皮膚から透明になっていく。たぶん50年以上前にさいとうたかおがシャドウマンで先駆的に描いています。
現在は医療用ワークステーションで陰影付きのリアルな3次元表示が私たち自身で作成可能である。画像の進歩はすごいですね。
とはいえ女は怖い。昔の恋人にここまでするか。ケビンベーコンは天才科学者であるが上司から信用されていない。チームでもスタンドプレイが嫌われている。偏屈な科学オタクと言っても、ここまでやっちゃっていいのか? ハーバートロスのフットルースの真逆バージョン?

2026年7月4日土曜日

ディベートが苦手、だから日本人はすごい (朝日新書)

ディベートが苦手、だから日本人はすごい (朝日新書)
榎本博明 (著) 形式: 新書
相手の立場を察して論破しない。この日本的コミュニケーションが、今のグローバル化時代にこそ価値を増す!「自己主張」が欧米と異なる理由、対決しない心を作る日本語の構造など、
心理学博士の著者がさまざまな事例を挙げて日本人の美質を解明する。
【目次】
I部 私たちが見失ったもの
第1章 「抑制の美」を忘れたクレーマーたち
・「ホンネを出せばいい」という風潮
・ハッキリと自己主張できればいいのだろうか?
・そこらじゅうクレーマーだらけ
・店員に威張り散らす客、客にキレる店員
・自己主張をどこまでも貫こうとするストーカー
・学校に怒鳴り込むモンスターペアレント
・やたら言い訳の多い学生たち
・「自分の責任じゃない」と言い張る世代
・「すみません」が言えない人たち
・「場の責任」という発想
・「どうして僕が謝るんですか?」
・「なぜ落ちたんですか」とクレームをつける学生たち
・叱られると「パワハラだ」と訴える人たち
・礼儀正さと抑制の美の機器
・タテマエのもつ奥ゆかしさ
第2章 節度なき風潮――欧米流の自己主張
・ディベートは勝負を決するための自己主張
・自己正当化の社会に「申し訳ない」という気持ちはない
・「非を認めない文化」と「すぐ謝る文化」
・お客様意識で自己主張をする人たち
・メンツを潰される上司、追い込まれる部下
・注意されるとすぐに言い返す
・若い世代の物言いに居場所を失う中高年
・言った者勝ちの風潮
・責任を取らない上司、自分勝手な部下
・理屈重視で搾取される非正規社員
・失われつつある日本的な心の配慮
・若手社員は、実は人間的なふれ合いに飢えている
・「思いやりのコミュニケーション」が崩壊していいのだろうか?
II部 日本人の心の品格
第3章 日本文化に根づく「対決しない心」
・なぜ自己主張ができないのか?
・意見の伝達よりも気持ちの交流
・ヨーロッパ人が驚嘆した、対決を避ける善良さ
・命じられることなしに従う日本人の不思議
・相手の期待を裏切らないように振る舞う
・「独立的自己」に対する「相互強調的自己」
・関係性の中にこそ自分の生きる場がある
・「議論は理屈で決着がつくはず」といった幻想が争いごとを生む
・敗者をつくらない配慮
・矛盾をつくらない配慮
・日本人の心の深層に根づく「「体面を重んじる心」
・タテマエは利己的な心のブレーキとなる
・タテマエの崩壊がクレーマーを生んだ
第4章 つつましさと思いやりの美徳
・自己PRより謙虚さを好む
・日米の意識調査でわかる「遠慮する心」
・「遠慮する心」に対応する「察する心」
・自己主張に感ずる利己的な匂い
・こうして「譲り合いの心」が発達した
・なぜ言い訳を嫌うのか
・実利より名誉優先の潔さ
・思いやりの心は幼児期に植えつけられる
・子育てで権威を振りかざすアメリカ、気持ちにアピールする日本
・子育てにも対決を避ける心が反映されている
・叱られ方が心の発達の方向を決める
・「もういい」という捨て台詞の持つ意味
・お母さんは、言葉の背後の気持ちでしつける
・日本文化に根づく「許しの心」
・「申し訳ない思い」による自己コントロール
・フロイトも理解できなかった「申し訳ない思い」
・教科書に見られる日本人の心の理想―日米の比較
・人間観に見られる著しい文化差
・感情を表に出さない
・悲しいのに、なぜ微笑むのか?
第5章 日本人の心は日本語でつくられる
・「I」は私ではない
・「自」も「他」も含む「自己」のとらえ方
・場によって姿を変える「開かれた自己」
・日本人に「I」はいらない
・「I」に凝り固まらないから思いやることができる
・「I」もなければ「you」もない
・主客が溶け合う心は言語構造が生み出す
・「I」対「I」の主張の闘いが殺風景な世界をつくる
日本人のコミュニケーションについての学際的ともいえる内容を平易に記した解説書である。日本人で良かったとつくづく感じる。
表情や沈黙から感情を推し量ることができるのは島国の単一民族であるからこそであろう。手話講座を見ていると顔もコミュニケーションの道具である。聾のコミュニケーションでは表情は感情ではなく情報を伝えるために用いられる。母語の違いにより、非言語コミュニケーションは様々である。したがって、それらの共通部分、「表現された言語」で伝達し合うのが基本であろう。とはいえ、日本語と日本的コミュニケーションはとてもよいものと思う。

2026年6月27日土曜日

フロントライン

ダイヤモンドプリンセス号におけるコロナ蔓延時のDMATの対応を描いた映画。タイトルからラストマイルみたいな映画かなと勝手に思っていました。ヒューマン医療モノや感染恐怖モノと勝手に思っていました。そんなわけで全く期待しないで見たため、いい意味で足元をすくわれ冒頭からグイグイと引き込まれました。
これはNHKのプロフェッショナル仕事の流儀やプロジェクトXに近い映画です。イケメン俳優たちがたくさん出ていますが、わざとカッコ悪く泥臭く演じています。でも、それが却ってカッコいい。ドキュメンタリー映像のように医療行為そのものは映りません。有症状の演技もありません。医療スタッフや船のクルー、政府やマスコミなど災害を取り巻く周囲を描きます。それぞれの職業倫理をぶつけ合います。それがリアルでした。
昨年のキネ旬ベストテンの批評家たちの選出では30位程度、読者の選出では2位になっているのもわかります。
民意の作られ方。現代のマスコミは加害者側に立っている。視聴者もいつのまにか加害者側・批判するだけの大勢の側にいることを思い知らされました。遠方から画面越しに見て正論を吐く専門家よりも、完璧ではなくとも現場で即時対応しているクルーたちのほうが熱い。当事者感覚のない正論はただの視聴率稼ぎだったのでしょう。当時、毎晩、ニュース解説を見ていたことを思い出しました。煽られて見させられていたのかもしれません。現場に入りこまないと、当事者感覚は生まれないのでしょう。