2018年7月3日火曜日

呼吸器内視鏡学会 2018

新宿 京王プラザホテル 2018年5月24日。
第41回 日本呼吸器内視鏡学会学術集会
会期:2018年5月24日(木曜日)~25日(金曜日)
会場:京王プラザホテル
日本医大  弦間学長が会長を務めて開催されました。会長講演では「坪井病院の思い出」が相当含まれていました。たいへん懐かしく拝聴しました。特別講演のポナンザ開発の山本氏のAIのお話は衝撃でした。
超高精細CTの気管支診断への有効性について発表してきました。抄録は以下の通り、

超高精細CTの気管支描出能の 基礎的検討
【背景】超高精細CTは検出器サイズを従来の1/4にすることで高空間分解能を実現したCTである。先行検討では従来と比較して3-4分岐末梢まで気管支を描出できたと報告されている。
【目的】撮影条件と気管支描出についての基礎的検討を行う。
【使用装置】超高精細CT:Aquilion Precision。従来型HRCT:Aquilion ONE、Aquilion PRIME。【撮影ファントム】人体型ファントム Lung man+自作ブタ伸展固定肺。【撮影方法】超高精細モード:SHR、scan方法:volume/helical/conventional、管電圧:140kV/120kV、FOV:160mm、撮影範囲:1mm/40mm、焦点サイズ:S2、matrix:2048/1024/512。
【検討方法】1)ブタ伸展固定肺による気管支描出能の確認と臨床撮影条件の決定。2)人体型ファントム内での気管支描出能の劣化の確認。3)臨床例の呈示。
【結果】小葉細気管支および終末細気管支(細葉細気管支)が明瞭に描出され、さらに末梢の気管支分岐も確認できた。これらの描出はconventional scan、0.25mm、2048matrixにおいて最も明瞭であった。臨床撮影においてはhelical scan、0.25mm、1024matrixが効率的である。
【まとめ】超高精細CTは臨床画像においても中枢気管支から小葉細気管支まで連続して気道内腔を描画できる分解能を有する。小結節への経気管支的誘導の確実性が高まることが期待される。

発表内容は圧倒的優位性が明らかであり、従来CTと比較して竜王のような存在です。
終了後、同ホテルで行われた呼吸器内視鏡推進連絡会議に出席しました。

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