BSで連続放送をしていたので、3部作の一気見。今回、まとめて見ると、これは最初からラウの話のように感じます。無間道というタイトルは、仏教用語で、完全な悟りを開くに至る四つの道(準備段階に当たる加行けぎよう道、煩悩を断ち切る無間むげん道、真理を悟る解脱げだつ道、悟りを完成させる勝進道)の2番目の道にあたる。無間とは、無間地獄(絶え間のない地獄)。アイデンティティを失った男の行きつく先と、香港のアイデンティティ・仁義を失ったやくざ社会とが重なり合う。
他人のものを羨むラウは欲望・煩悩の権現である。善人になりたいと、裏切りを繰り返す。他人になりかわって這い上がる様は「太陽がいっぱい」のアランドロンを彷彿とさせる。
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