2015年7月18日土曜日

Advanced CT/MR 2015

軽井沢で開かれたAdvanced CT/MR 2015に参加しました。広島大学 粟井教授といっしょに1日目のCT技術のシンポジウムの座長をつとめさせていただきました。
CT技術の基本から応用まで、およそ2時間にわたってお聞きすることができ、たいへん勉強になりました。

 【1日目】 2015年6月6日(土)
CT 日常臨床に使える基礎知識から最新技術まで
〈座 長〉 粟井 和夫 (広島大学) 森谷 浩史 (大原綜合病院)
1 CT画像の成り立ち-サイノグラムって何? 佐藤 和宏( 東北大学病院)
2 ノイズ・コントラスト評価-最近の流れ 西丸 英治( 広島大学病院)
3 CT値に影響を与える様々な条件 井田 義宏( 藤田保健衛生大学病院)
4 CTのアーチファクトを知る 辻岡 勝美( 藤田保健衛生大学)
5 線量評価-最近の流れ 松原 孝祐( 金沢大学)
6 Dual Energyはこう生かす 能登 義幸( 新潟大学医歯学総合病院)
7 3Dプリンタの臨床応用 大橋 一也( 名古屋市立大学病院)

〈座 長〉 栗林 幸夫 (山中湖クリニック) 望月 輝一 (愛媛大学)
8 心臓CTとMRIをどう使いわけるか? 岡田 宗正( 山口大学)
9 石灰化症例の冠動脈CTA:サブトラクション法の有用性 田中 良一( 岩手医科大学)
10 CT負荷パーフュージョンと遅延造影の最近の進歩 北川 覚也( 三重大学)

当方からは、私のほかに、橋本・高橋(良)・鈴木・村松が参加しました。
診断参考レベルの考え方など懇親会で石口先生から直接お聞きできるなど、参加者にとり、有意義な研究会だったと思います。

毎年、参加している研究会ですが、今回が軽井沢開催の最終回とのことでしたので、空き時間に旧軽の商店街を散歩してきました。

2015年7月4日土曜日

第5回 南東北320列CT研究会 最優秀演題決定!

去る、平成27年5月22日(金)、福島テルサ 4階研修室 つきのわにて開催された 第5回 南東北320列CT研究会にて、宮城県立がんセンターの後藤光範先生が最優秀演題賞に選定されました。 タイトルは「逐次近似再構成法による体軸方向解像度の変化について 」 です。第2回に続いて、2度めの栄誉です。
 一般演題は、以下の10演題でした。(敬称省略) 選考委員のポイントの集計で選考が行われましたが、いずれも僅差でした。

小児頭部CT撮影用プロトコールの検証 大原綜合病院 鈴木秋穂
当院に搬送された多発外傷患者の全身CT検査における総撮影時間についての検証 福島県立医科大学 田代雅実
Simulation of dose reduction in cardiac CT used in the ablation 福島県立医科大学 角田和也
逐次近似再構成法による体軸方向解像度の変化について 宮城県立がんセンター 後藤光範
頭部CTにおける体動補正”APMC”の基礎検討 大原医療センター 林下幸生
骨用再構成画像と実空間フィルター併用画像の特性について 福島県立医科大学 深谷岳史
当院における頭部3D-CTA基本画像構築について 福島県立医科大学 石田遥菜
3D-Reconの基礎的検討 宮城県立循環器・呼吸器病センター 田浦将明
PhyZiodynamicsにおける画像評価法の検討  福島県立医科大学 深谷紀元
肝3相ダイナミック造影CTのプロトコル見直し 大原綜合病院 千葉洋史

特別講演は岩手県立中部病院 放射線診断科 熊坂由紀子先生に「救急CTミニマム・エッセンス」というタイトルでお願いしました。ベストセラー「ユキティのER画像 Teaching File」の熊坂由紀子先生の実践的レクチャーです。研修医が当直で出会うことの多いコモンな救急画像を一気に見せていただき、聴講者に大いにインパクトがありました。「なるほど」「なるほど」と頷きながら画像に見入っていました。

いつもながら、終了後の情報交換会は出席者が多く(情報交換会出席が最優秀演題賞の必須条件ですので)、大いに盛り上がりました。

2015年7月2日木曜日

第38回 呼吸器内視鏡学会

6月12日、呼吸器内視鏡学会に出席しました。低線量CTを用いた仮想気管支鏡の発表と内視鏡推進連絡会議出席のためです。

 第38回呼吸器内視鏡学会学術集会 2015年6月12日  低線量CTデータを仮想気管支鏡に 用いる際の適切な再構成法の検討 佐久間光太郎・森谷浩史

背景)近年、逐次近似法と呼称されるノイズ低減画像再構成法が開発され、特に臨床肺野画像においては従来の2分の1程度の低線量CT撮影が許容されると報告されている。しかし、低線量CTと逐次近似再構成が仮想気管支鏡画像作成に与える影響は検討されていない。
目的)仮想気管支鏡画像作成に対する低線量CT・逐次近似再構成法の影響を検討する。低線量化は仮想気管支鏡画像作成の障害となるか?障害となる場合、逐次近似再構成により改善するか?
対象)2012年2月から2012年8月に、多施設共同低線量CT研究(ACTIve)に登録した、当施設の肺癌検診二次精検受診 137 名のうち、以下の基準を満たした症例。肺癌や肺炎、肺気腫など明らかな病変のある症例や呼吸停止が不良な症例、心拍動の影響が強い症例を除外。BMI が正常範囲内(18.5 < BMI < 25)。16 名。男:女 = 8 : 8 。年齢 : 平均 67.8 歳(36 – 80)。IRBの承認を受け、全例において文章同意を得ている。
撮影方法・撮影条件)気管支自動抽出における問題点。低線量による抽出気管支容量の変化 低線量時の抽出気管支容量の変化 スライス厚による抽出気管支容量の変化 FBPとAIDR3Dによる抽出気管支容量の変化
結果のまとめ)スライス厚にかかわらず、線量が低下すると、抽出できる気管支内腔容量は減少した。スライス厚を薄くすることで 240 mA および 120 mA では抽出できる気管支内腔容量が有意に増加したが、60 mA では効果が不明である。抽出気管支容量においては AIDR 3Dの効果は認められなかった。むしろ 60 mA では有意に低下した。抽出エラーの発生は 60 mAで多く、120 mAでは AIDR 3D を用いると抽出エラーが増加した。視覚評価では240mAで微小な気管支の描出が多かった。これらは、体積変化にはあまり寄与していない。
考察① 低線量化は仮想気管支内視鏡画像作成の障害となるか? 本検討において、低線量では自動抽出のエラー発生率が増加し、気管支描出は有意に低下した。また、スライス厚を薄くした際の改善効果も見られなかった。従来のCTによる気管支描出はスライス厚が薄いほど細かな構造が再現できると言われていたが、線量低減時のCTでは必ずしも期待通りの画像が得られない。この原因は線量低下によるノイズの増加によると思われ、本検討の結果もそれを反映していると思われる。
考察② 障害となるならば、逐次近似応用再構成により改善するか? 低線量において、逐次近似応用再構成による気管支描出の改善は認めず、超低線量ではむしろ障害となった。このことは逐次近似再構成による空間分解能低下が影響している可能性がある。現在のSDの改善に主眼を置いた逐次近似再構成法だけでなく、気管支のような微細構造物の描出に主眼を置いた新たな処理法が必要になるかもしれない。
まとめ)低線量/超低線量CTにおいては気管支抽出能は低下し、逐次近似再構成法を用いても改善しない可能性が示唆された。Limitation : ひとつの気管支抽出ソフトウェアのみでの検討であり、他のソフトウェアや仮想気管支鏡に当てはめることができるまでは未検討である。微小気管支は体積に反映されていない可能性がある。




会場では聖マリの栗本典昭先生にお会いし、CT枝読み術の話をお聞きしました。むかし自分でもやっていた技法ですので、すぐに納得できました。同様の操作がziostationなどの今のワークステーションでは簡便に実現できそうなので、後日、改めて相談したい旨、・・・。

京王プラザからハイアットリージェンシーへ移動し、推進会議に出席。オリンパス社の今後の開発状況の説明を受けました。EBUS関連の操作性向上機種と新しいBFnaviの説明を受けました。

帰りの新幹線では、最近、北岡先生がご執筆されたハンディな呼吸機能のご本を読んでいたら、愉しくて、あっという間に福島についてしまいました。

2015年7月1日水曜日

琉球大学の山城先生がATS2015で呼吸動態CTの口演を行いました

Continuous quantitative measurements of proximal airway dimensions and lung density on dynamic-ventilation CT: a novel imaging approach for obstructive diseases using a 320-row detector CT scanner

ATS2015

2015年6月29日月曜日

AIDR3Dを用いた低線量CTの肺結節検出能力

Lung nodule detection performance in five observers on computedtomography (CT) with adaptive iterative dose reduction usingthree-dimensional processing (AIDR 3D) in a Japanese multicenterstudy: Comparison between ultra-low-dose CT and low-dose CT byreceiver-operating characteristic analysisYukihiro Nagatania,∗, Masashi Takahashia, Kiyoshi Murataa, Mitsuru Ikedab,Tsuneo Yamashiroc, Tetsuhiro Miyarac,d, Hisanobu Koyamae, Mitsuhiro Koyamaf,Yukihisa Satog,h, Hiroshi Moriyai, Satoshi Nomaj, Noriyuki Tomiyamag,Yoshiharu Ohnoe, Sadayuki Murayamac, for the investigators of ACTIve study group
European Journal of Radiology 84 (2015) 1401.1412

滋賀医大の永谷先生の論文が European Journal of Radiologyに掲載されました。



2015年6月26日金曜日

第41回 肺癌診断会に出席しています

  6月25日から27日、那須塩原のりんどう湖ロイヤルホテルで開催されている第41回 肺癌診断会に出席しています。
 結核予防会 複十字病院 放射線診断科の黒崎先生が当番世話人を務めておられます。 マクロの視点とミクロの眼というメインテーマでプログラムが組まれています。
 私は読影講座を4単位担当(夕べ2単位と本日午前中2単位)し、今朝はモーニングレクチャーで320列CTの話をさせていただきました。150名ほどの若い先生方がホテルに缶詰めになって熱心に肺癌診断三昧の3日間を過ごすスケジュールです。

 過去に参加させていただいた際に、読影講座のテーマが他の講師とかぶることが多かったので、今回は「気道の視点から読むCT画像」として、肺癌から離れ、気管・気管支をキーワードにして、前半30分で過去の論文を引用しながら気道の画像診断を総説的に述べ、後半の30分で5例の症例を聴講者とともに読影するという進め方にしました。
 会場にはBIGpadという、全体がタッチパッドになっている大型モニターが設置され、表示画面に書き込みながら、話を進めていけます。複十字病院で実際にカンファランスに用いているシステムとのことでした。それぞれに、PACSメーカのビューアをつなぎ、4セットを準備してありましたが、そのシステムを利用したのは私と福井の小林先生の2人だけだったようです。
 いきなりあてがわれて、準備の時間がほとんどなかったのですが、私は根っからのPC関係の新し物好きですので、早速、新しいデバイスに挑戦させていただきました。
 まず、匿名化したDICOMデータをセッティングし、準備したPACSメーカのビューアで表示させると、操作中に画面の外に画像が吹っ飛んでいくなどの不具合が頻発しましたので(これは2日目には概ね改善しましたが)、自分のノートPCのziotermに同じデータを仕込み、結局、事務局で準備してあるPC・PACS・ziotermの3台をつないで切り替えながら使いました。
 なかなか慣れないと使いにくいシステムです。準備してあったPACSシステムでは斜位のMPRが操作しずらく、また、3次元表示や仮想内視鏡が行えませんでしたので、申し訳ありませんでしたが、自分の操作は使い慣れたziotermを使わせてもらいました。
 パワーポイントで解説・聴講者によるPACSでの読影(おもに軸位断のページング)・ziotermでの解説という3つの操作をポンポンと切り替えながら行いました。
 同じ方法・システムで4回、合計4時間も演者として使っていると、このシステムの良さも癖もある程度理解できました。通常のプロジェクタと比べれば圧倒的に画質が良く、画像に触れることができるタッチパッドは講義には最適です。昨日の2回分は、画像が飛んで行ったり、フリーズしたりと、若い先生方と機械を冷かしながら使っていましたが、今日の2回はスムーズに進み、最終回はほぼ予定したシナリオ通りにレクチャーできました。(サポータをしてくださった複十字病院の先生が私の進め方を熟知され、先回りして対応してくれたおかげです。ありがとうございました。)

 モーニングセミナーは朝食をとりながらですので、参加者も多く、気持ちよく呼吸動態の話をさせていただきました。午後に東芝那須工場の見学も予定されていましたので、臨床的なニーズを開発者・技術者へ伝えること、技術者が考えている開発の方向性、それらをコミュニケーションすることで新しいアイデアの具現化・ブレークスルーへ繋がる可能性があることなどを話をさせていただきました。

 役割を終えましたので、午後はちょっと抜け出して、那須の石心という蕎麦屋へ行ってきました。

2015年6月22日月曜日

福島県立医科大学 放射線医学講座 宍戸文男教授の退任祝賀会

6月21日 福島県立医科大学 放射線医学講座 宍戸文男教授の退任祝賀会が行われました。宍戸教授は21年間、放射線医学講座の運営にご尽力されました。
在任中の茨城県東海村のJCO事故や311大震災による原発事故などについてユーモアを交えてお話しされていましたが、その混乱のすさまじさと 対応のご苦労はいかばかりだったかと思います。
同門の先生方、関連病院の先生方、医学放射線学会 北日本地方会の先生方など多くの方々が集まり、思い出話に花が咲きました。

宍戸教授には先月の京都の国際放射線影響会議(ICRR2015)で私のセミナーの座長を担当していただいたほか、帰福後にNPO福島画像診断支援センターの理事会にご出席いただくなど、ご多忙のところ、いろいろとお付き合いいただきました。

ほんとうにありがとうございました。
なお、教授には引き続き、NPO福島画像診断支援センターの理事にご就任いただいております。