シェーマでわかる胸部単純X線写真パーフェクトガイド
栗原泰之 (翻訳 (聖マリアンナ医科大学放射線医学講座准教授/画像センター長)
内容紹介
【絵を眺めているだけでもためになる】 専門のメディカル・イラストレーターによる出来映えの良いシェーマをふんだんに盛り込み、写真のままではわかりにくい単純X線所見を視覚的に明確化。基礎から臨床応用までを二部構成で解説したコンパクトにして読みやすい胸部X線診断テキストの決定版。胸部単純X線所見の全てを網羅し、かつ画像が美しく見やすい。初学者には入門書として、ベテラン医師には知識と経験の整理に役立つ 日常診療で胸部X線写真の読影を行っているすべての臨床医に捧げる、まさにこれぞパーフェクトガイド!
単行本: 400ページ
出版社: メディカルサイエンスインターナショナル (2012/4/12)
現在、画像診断センターで研修中の大槻先生と、スキマの時間を利用して読み進めていましたが、先日読破しました。循環器疾患や各種デバイス、小児、外傷まで、胸部写真と名のつくものはすべて網羅されています。
栗原先生は胸部単純写真の読影において現在最も信頼できる放射線科医の一人です。広く簡便に胸部写真の役割を理解するための最適な参考書になっていると思います。
難点は紙質、この大きさならもっと薄い紙のほうが扱いやすいと思いました。写真の画質は決してよいとは言えず、写真とシェーマが対比されているわけではなく、写真が準備できなかった症例をシェーマで補っています。これらを、鮮明な写真で見せてもらえれば完璧だったと思います。
大槻先生は呼吸器科志望で、胸部画像診断の研修をしています。現在、2冊目の参考書に挑戦していますので、それについては改めて述べます。
研修期間が10月・11月の2か月間でしたので、まずOJTとして、医療センターのCT・MRIの全読影を担当してもらいました。好き嫌いなくまんべんなく見るという点でよいと思います。
また、研修の始まる前の9月にお台場の肺がん画像診断セミナーに参加してもらい、読影の雰囲気を味わってもらいました。
10月4日 大原循環器セミナー
10月5日 郡山の肺がんセミナー 前門戸先生のレクチャー
10月6日 福島市肺癌治療研究会
10月12日 呼吸器疾患勉強会にて症例呈示を担当
10月13日 福島呼吸器フォーラム
10月15日 画像診断の会にて症例呈示
10月26日 1年次研修医に対して胸部写真のレクチャー
11月15日 寿光会病院 ~ボジョレー解禁パーティ
11月30日 遠隔画像診断セミナー
12月10日 画像診断の会で特別講演の予定
関連する多くの勉強会に参加してもらい、独善に陥らないように広い知識を得る機会を準備しました。その中で、可能な限り、プレゼンの機会を準備し、とにかく胸部単純写真を直球勝負で勉強しました。これだけ多くの勉強会に参加し、大変だったと思います。
指導医としても単純写真を久しぶりに基本から勉強できて、おおいにリフレッシュできました。
この機会を作ってくれた大槻先生に感謝しています。
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