NHKのビッグデータ特集番組「DIGITAL vs REAL 第2回 さよならプライバシー」は面白かった。
グーグル本社にはサーバー棟が数棟立ち並び、冷却のための蒸気がもうもうと立ち上っている。まるで、原発のような様相でした。そのサーバーで全世界の個人データの解析が行われているとのこと。
今回は、ボランティアで実験に参加した方のスマホからわかるデータから、その人物像を明らかにする過程を描いています。位置情報、検索情報、写真データで、ほぼ個人を特定できる様子は、シャーロックの推理のようです。犯罪捜査やマイノリティリポートで描かれたような犯罪の予知システムも現実化されるかもしれません。
また、これらの移動データや連続したデータは、医学診断にすぐさま応用可能と思われます。どんな問診より、迅速に正確に個人の生活習慣や体力などの経時的変化、日内変動などを解析してくれるでしょう。昨年からアップルウォッチを使っているので、日々、健康情報が連続的に記録されていることを実感しています。
日本の小グループの解析でも(倫理的に配慮された)放送番組で示した程度のことができてしまうということから、グーグル本社や中国などの国家的データでは相当の戦略的解析ができているのでしょう。
Amazonのデータや 電子マネーの普及によるデータ蓄積により、電脳内にその個人の人物像が出来上がってきます。番組ではそれをデジタルツインと呼んでいます。
本日の朝日新聞によれば、グーグルとアップルが、今回の新型コロナに対して、陽性者が出た場合は過去2週間の接触情報を解析できるほか、 過去2週間に陽性者と接触した情報をアラートとして表示することができる機能を開発中とのことです。
今回のコロナ感染はITと5Gを大いに普及させるものと思います。
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