2020年4月9日木曜日

The Role of Chest Imaging in Patient Management during the COVID-19 Pandemic: A Multinational Consensus Statement from the Fleischner Society

Fleischner Societyのメンバーを中心にCOVID-19に対応するStatementが作成されました(The Role of Chest Imaging in Patient Management during the COVID-19 Pandemic: A Multinational Consensus Statement from the Fleischner Society)
Radiology Published Online:Apr 7 2020https://doi.org/10.1148/radiol.2020201365

(機械翻訳です)
世界中で900,000件を超える感染確定症例があり、2020年の最初の3か月間に約50,000人の死亡者が出ていることから、COVID-19の大流行は前例のない医療危機となっています。 COVID-19の蔓延は不均一であり、一部の地域では散発的な感染があり、COVID-19の入院患者は比較的少なく、その他の地域では地域感染があり、圧倒的な数の重症例に至っています。これらの地域では、検査能力、病床数、人工呼吸器、および個人用保護具の不足のためウイルス感染による医療従事者の減少により、医療提供が中断および危うくなっています。
軽症患者は一般的な上気道ウイルス感染症状を呈しますが、病気が進行するにつれて、呼吸機能障害が罹患率と死亡率の主な原因になります。
胸部X線撮影(CXR)とコンピューター断層撮影(CT)による胸部イメージングは​​、肺疾患の診断と管理のための重要なツールですが、COVID-19の管理におけるそれらの役割については、呼吸器疾患の重症度
、臨床検査の診断率、疾患の進行の危険因子、および重要なリソースの制約などの多因子を考慮した多変量解析がなされていません。
この欠点に対処するために、ヘルスケア環境のスペクトル全体でCOVID-19患者を管理した経験を持つ10か国の放射線科医と呼吸器科医で構成される学際的なパネルが、さまざまなリスク要因、地域社会の状況、リソースの制約を表す3つのシナリオ内でのイメージングの有用性を評価しました。
3つのシナリオと3つの追加の臨床状況内の11の決定点に対応する14の主要な質問は、胸部画像が提供すると予想される情報の予想される価値に基づいて、パネルによって評価されました。
結果が集計され、COVID-19の管理におけるCXRとCTの使用についての医師の指標となることを目的とした5つの主要な推奨事項と3つの追加の推奨事項がもたらされました。
要点

■COVID-19の疑いがあり、臨床的特徴が軽度の患者では、疾患の進行のリスクがない限り、画像検査の適応はない。
■COVID-19が確定しており、呼吸状態が悪化している患者に画像診断が必要です。
■リソースに制約のある環境では、COVID-19の疑いがあり、中等度から重度の臨床的特徴と検査前の高い疾患の可能性がある患者の医学的トリアージのために、画像検査が適応となります。

多くの一般臨床現場では(1)と(3)に相当する症例への遭遇が多くなっていると思われます。特に画像診断が必要とされる(3)の場面では、医学的トリアージとは、帰国者・接触者外来への相談を要する症例か否か?ということになると思われます。
症状や接触歴から新型コロナウイルス感染を疑う場合には、帰国者・接触者外来へ、いずれも該当せず感冒等の他疾患を疑う場合に、念のため肺野所見を確認する手段としてCTで肺野所見の有無を確認する流れとなるかと思います。この結果、肺野所見を認めた場合には他疾患による肺野陰影が多く含まれると思いますが、画像所見や臨床経過から専門外来への相談の必要性を考慮することになると思われます。

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