原文と、テキスト版のタイトルです。
(天声人語)自動車メーカーの不正検査 20240605
JR大和路(やまとじ)線の路線図をじっと見る。 奈良駅の一つ先――おお本当だ。郡山(こおりやま)、大和小泉( やまとこいずみ)、法隆寺(ほうりゅうじ)、王寺(おうじ)、 三郷(さんごう)、河内堅上(かわちかたかみ)。 お気づきだろうか。連なる駅の名で五七五七七になる。 日常のなかに隠れたリズムの楽しさだろう▼さて、こちらは「 隠れた」というより「隠されていた」か。 同じリズムでありながら、ややうんざりさせる。オデッセイ、 アルト、アテンザ、ロードスター、フィット、レクサス、 カローラ、クラウン。 車を生産するための性能試験で不正があった全38種の一部である ▼うそのデータを使ったり、 成績表を書きかえたりしたメーカーは計5社にのぼり、 国交省がきのうトヨタに立ち入り検査をした。豊田章男会長は、 会見で「ブルータスお前もか」との感想を述べたそうだが、 自社の不正に発する言葉ではなかろう。 顧客のセリフを奪ってはいけない▼日本のものづくりといえば、 独創性に欠けるところがあっても、 丁寧さはゆるがせにしないというのが定説だった。 日本車が世界で愛されるのも、そんな評判が一因だったはずだ▼ なのに、どうしたことか。 日本自動車工業会のメンバーは全14社。 かつて燃費偽装が発覚した三菱自動車に始まり、うち7割が、 この10年ほどで不正に手を染めていたことになる▼〈 自動車の検査より先「人検査」〉。 昨年ダイハツでの問題が明らかになった際、朝日川柳が五七五で、 まずは社内風土の総点検を、と求めていた。いまとなっては、 業界全体への注文に見えて仕方ない。
以下、AI要約です。そもそも前三分の一はただの枕であって、本筋への長い導入部分です。その枕に引っ掛けて最後に川柳を結びつけています。と、言うよりも川柳を最後に述べたくて、強引に作った長ーい枕です。AIはこれらの部分も律儀に要約するので、奇妙なタイトルと文章になっています。
タイトル:日常の韻に潜む喜びと、隠された不正:日本のものづくり、その光と影
要約
JR大和路線の駅名が五七五七七のリズムになっている。日常に潜む言葉遊びの楽しさ。
車検不正問題:オデッセイ、アルト、アテンザなど、38種類の車種で不正が発覚。
豊田章男会長の「ブルータスお前もか」発言は、顧客の信頼を損ねる。
日本の伝統的なものづくりは丁寧で高品質だったが、不正問題で信頼が揺らぐ。
日本自動車工業会の14社のうち、7割が10年以内に不正行為に手を染めていた。
朝日川柳が示唆するように、まず社内風土の改善が必要。
自動車業界全体への改革が求められる。
タイトル:五七五七七に潜むものづくり: 隠された不正と日本の未来
要約
JR大和路線の駅名に隠された五七五七七のリズム。日常の中に潜む小さな喜びを思い出させてくれる。
しかし、自動車業界には隠された五七五七七が存在する。オデッセイ、アルト、アテンザ… 性能試験不正が発覚した38種類の車名に潜むリズムは、うんざりさせるものだ。
トヨタ、日産、マツダ、スバル、スズキ… 計5社の不正行為は、日本のものづくりへの信頼を大きく揺るがす。
独創性に欠けるという指摘もあるが、丁寧さは日本のものづくりの誇りだった。それが不正によって失われようとしている。
自動車工業会の14社のうち、7割が10年以内に不正に手を染めていたという事実。
不正の根源は、社内風土にあるのか。まずは「人検査」から始めるべきではないだろうか。
タイトル:隠された五七五と、隠されていた不正:日本のものづくりに問われるもの
要約
JR大和路線の駅名が、五七五の韻を踏んでいる。日常のなかに隠れたリズムの楽しさを感じる。
一方、自動車の性能試験で不正があった38種類の車種名も、五七五のリズムを持っている。しかし、こちらは隠されていた不正であり、うんざりさせる。
不正行為を行ったメーカーは5社にのぼり、国交省はトヨタに立ち入り検査を実施。豊田章男会長は会見で「ブルータスお前もか」と発言したが、顧客の言葉ではない。
日本のものづくりは独創性に欠けるが、丁寧さはゆるがせないとされてきた。しかし、近年は燃費偽装や性能試験不正など、不正行為が続発している。
自動車業界全体への風土改革が求められている。
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