2019年5月1日水曜日

司馬遼太郎とサラリーマン

NHK TVシンポジウム ~司馬遼太郎『梟の城』 現代へのメッセージ~
23回目を迎えた司馬遼太郎記念財団主催の「菜の花忌シンポジウム」。今年のテーマ「梟の城」は1960年、司馬が新聞記者時代に執筆した原点とも言える作品とのこと。パネリストとして磯田道史さん(国際日本文化研究センター准教授)、佐藤優さん(作家・元外務省主任分析官)、澤田瞳子さん(作家)、安部龍太郎さん(作家) などが、作品の魅力と、そこに込められたメッセージを語った。権力におもねることなく、自らの生きざまを貫く忍者に、当時、新聞記者であった自分の姿を重ね合わせていたのではないかという。
「ビジネスエリートの新論語」 (文春新書) 新書 – 2016/12/9 司馬 遼太郎
昭和30年、産経新聞記者時代の司馬遼太郎が、本名である福田定一名で刊行した“幻の新書”が完全版として復刻刊行されています。昭和30年、1955年であるので、「梟の城」刊行の5年前。刊行時のタイトルは『名言随筆サラリーマン ユーモア新論語』でした。タイトルをビジネスエリートと言い換えてありますが、いわゆるサラリーマン読本。ここには当時のサラリーマン精神が満載しています。サラリーマン=サムライ気質の気概と悲哀そして諦観のリアルさが伝わってきます。

平成から令和へ

新しい元号になりました。
「令和」の典拠は、『万葉集』の巻五、梅花(うめのはな)の歌三十二首の序文(「梅花の歌三十二首并せて序」)とのことです。

    天平二年の正月の十三日に、師老の宅に萃まりて、宴会を申ぶ。
    時に、初春の令月にして、気淑く風和ぐ。梅は鏡前の粉を披く、蘭は珮後の香を薫す。しかのみにあらず、曙の嶺に雲移り、松は羅を掛けて蓋を傾く、夕の岫に霧結び、鳥はうすものに封ぢらえて林に迷ふ。庭には舞ふ新蝶あり、空には帰る故雁あり。
    ここに、天を蓋にし地を坐にし、膝を促け觴を飛ばす。言を一室の裏に忘れ、衿を煙霞の外に開く。淡然自ら放し、快然自ら足る。もし翰苑にあらずは、何をもちてか情を述べむ。詩に落梅の篇を紀す、古今それ何ぞ異ならむ。よろしく園梅を賦して、いささかに短詠を成すべし。
    「新版 万葉集 一 現代語訳付き (角川ソフィア文庫) 」より

ちなみに「平成」の典拠は、漢籍で、「国の内外、天地とも平和が達成される」という意味とのことです。
『史記』五帝本紀 帝舜  內平外成(内平かに外成る)
『書経(偽古文尚書)』大禹謨  地平天成(地平かに天成る)

2019年4月30日火曜日

単眼鏡

試しに単眼鏡を使ってみましたが、重宝しています。
手のひらの中にすっぽりと納まるサイズです。約20cmの超近距離から焦点が合います。視野も広く、全体像の中で迷うこともありません。焦点を合わせるのも覗きながら片手で操作できます。近距離でこれだけ拡大できるのは、結構驚愕です。混雑時の美術展で重宝しています。
ガラスケースの中の展示物の細部も拡大して見れるのですね。
ビクセン 単眼鏡 マルチモノキュラー 4×12
●最短合焦距離:約0.2m ●重量:60g


2019年4月28日日曜日

江戸絵画ミラクルワールド 奇想の系譜展

江戸絵画ミラクルワールド 奇想の系譜展。
もはや一般的になった伊藤若冲をはじめとして、極端なデフォルメ、どぎつい色彩、異種のテクニックの寄せ集めなど、宗教や社会制度の制約から弾け出した自由な発想が楽しめました。
中学・高校の美術教科書では目にしたことがないような絵画が並んでいます。
さて、私たちが小学校から高校まで学んだ美術とはいったい何だったのでしょう? 美術史とは、誰がどのような視点で集め、あるいは残し、それが如何なる意図で解釈され、分類整理されたのでしょうか? 現在のように情報が流通しない時代に全体像を俯瞰することが如何に行われたのか、そのプロセス自体をとても興味深く感じました。
わが国の、たかが江戸時代だけでもこのような亜流・傍流が存在するのですから、各国・各地域・さまざまの時代に日に当たらずに存在している「ミラクル」がまだまだありそうです。

新書 おとなの工作

日用品から調度品、食べ物、EV車、ソーラーシステム、ドームハウス…「えっ? こんなものまで自作できるの?」という物まで自作事例を紹介した新書。具体的作成法ではなく、販売されているキットや事例を紹介したカタログ本。
仏像から原爆まで紹介されている。
手作りの目的は「使い手のニーズに合ったものを得るため」と「作る行為自体に喜びを感じるため」とがある。本書の姿勢は、自作の目的は「使い勝手が良いもの得るため」よりも作りあげるという行為自体で達成感を得ることのようである。
サプライズBOOK | Surprise Book | アントレックス。

2019年4月26日金曜日

第2回 福島救急画像診断研究会

2019年4月19日(金)18:30から
第2回 福島救急画像診断研究会が開催されました。コラッセふくしま4階での開催です。
特別講演は済生会横浜東部病院 救急科 船曳知弘先生の「外傷画像診断 FACTから一歩先を」でした。外傷に絞り込んだお話でとてもためになりました。特に、基本modalityはMDCTですので、呈示されるお話がすべて実感として理解できました。
リアルタイムに再構成されるCT画像を実際の診療の中で重大所見を見落としなく拾い上げてゆくプロセスを再現していただき、そのスピード感がよくわかりました。

船曳先生の「救急画像診断「超」入門」も大変読みやすい良書です。放射線画像診断専門医としてのセンスが細部にちりばめられており、救急画像の勉強をしながら、画像診断の概念が学べます。
著:船曵知弘 済生会横浜市東部病院救命救急センター部長
ISBN     978-4-8157-0128-4
定価     5,076円(本体4,700円+税8%)
判型/ページ数/図・写真     B5 頁232 図・写真667
刊行年月     2018/09

2019年4月24日水曜日

肝細胞癌の画像診断

2019年4月24日(水)18:00~19:00
Webセミナーを視聴しました。
低侵襲検査の組み合わせによる肝細胞癌の画像診断の有用性と限界:EOB-MRIを中心に
<演者> 斎藤 聡 先生
国家公務員共済組合連合会 虎の門病院 肝臓内科 医長
将来の遺伝子治療を見据えた画像診断による肝癌の悪性度推定について、わかりやすく解説していただきました。この領域のお話をお聞きできる機会が少ないので、とても新鮮でした。