2020年5月1日金曜日

『レディ・ジョーカー』

『レディ・ジョーカー』高村薫の小説。合田雄一郎を主人公とした推理小説の第3作である。グリコ・森永事件から着想を得て執筆されたという。 1995年から1997年に週刊誌『サンデー毎日』に連載、1997年12月に毎日新聞社から単行本化。
むかし、渡哲也主演の映画を見た記憶はある。細部は記憶に残っているのだが、被差別部落が発端になっていることや、レディジョーカーというタイトル自体の意味についてきちんと描かれていなかったように思う。どうも全体のストーリーが浮かび上がってこない。今回のドラマは7回シリーズで約7時間。警察組織の内部事情や犯行グループの人物像・背景と心情が丁寧に描かれており、ぐいぐいと引き込まれた。特に、半田役は複雑な役柄と思うが、ヒリヒリとした痛みがよく描かれていたと思う。ラストは「サブウェイパニック」。

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