2024年4月19日金曜日

プロジェクトエックス

不適切にもほどがある。
NHKで4月からプロジェクトエックスが新シリーズとして始まるとのこと。以前から面白く見ていた。再放送もとても面白かった。NHKでは、魔改造の夜と言ういわばものづくり版の料理の鉄人も面白く、はまっていた 。
でも、4月のタイミングはちょうど働き方改革スタートのタイミング、この時期にプロジェクトエックスと言うのは、誠に不適切にもほどがある。NHKの問題提起意識のセンスに共感します。
おそらく、このような個人個人の思い入れとこだわり、自分の時間やお金、時間を体力をすり減らして、ものづくりに盲信するような頑張りと言うのは、今回の法律だと違法にされてしまいます。登場する当事者たちの生き生きとした表情と誇り。これらがコンプライアンス違反・違法だとすると、いったい、この国のものづくりはどうなっているのでしょう。
そもそも、このような問題は、本来、労働組合が担っていた内容だと思います。近年の労働組合の弱体化により、国が法律で定めることになってしまったのでしょうか?
山崎豊子の沈める太陽の最初のエピソードは労働組合のストライキです。これを弱体化させたために起きてくる様々なリスク。日本を失速させるために押し付けれれている大国のルールを、馬鹿正直に下に押し付けているだけではないのか? 労働時間を減らした分、どこで誰が埋め合わせをするのか? そのツケはどこへ回っていくのか? 国全体が負のスパイラルに落ち込んでいないかと感じています。
あの頃は良かったなあと、プロジェクトエックスを見る世代も多いでしょう。でも、これからの世代はこの番組をどう見るのでしょうか?

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