DJIのスマホ用ジンバル

キューブリックのシャイニングを見たときの映像体験は衝撃的でした。ステディカムで撮影された映像は、もはや映画鑑賞ではなく、アトラクション体験と言えるほどの驚きでした。それ以前にはあり得なかった映像だったのです。キューブリックはシャイニングの映画撮影のためにステディカムを開発したのです。

バリー・リンドンでは彼は照明なしの夜間撮影のために明るいf値のカメラを作りました。２００１年ではCGのない時代に宇宙空間の映像化を行いました。カメラマン出身の映画監督ですので、究極のカメラメカおたくとも言えるかもしれません。

先日、DJIのスマホ用ジンバルを入手しました。日常のスナップ使用が目的ですが、その滑らかな動きに驚きました。ボールベアリングとオモリを使ってステディカムの自作を試みたことが何度もありましたが、1万円ほどでこんな精密な動きができることに驚きました。電子制御で位置を一定にするという、極めて高度な軍事的技術です。DJIというのは中国のドローンメーカのようです。こんな技術が誰でも享受できるような民生品として販売されていることに驚きます。