2011年4月26日火曜日
画像診断センターでの実測値
3月から継続して行われている福島市の放射線測定の行政公表値(保健福祉事務所)と4月に入ってから測定された市内の学校や公園の数値があまりにも違うので驚いた方も多いと思います。約2倍から3倍です。4月上旬の多数の地点の代表値を福島市の数値と考えれば、保健福祉事務所の数値は特別に低い数値です。市民の生活圏の環境を代表している数値ではないと思ったほうがよさそうです。
図は私たちが4月1日から連続して測定している放射線量です。単位はcpm、屋外の1mの高さで測定しました。このグラフから次のことがわかります。縦軸がcpm、横軸が日にちです。
1.傾向としては減少傾向にありますが、測定値は大きくばらつきます。1回1回の数字で大騒ぎしないほうがよいと思います。年間20mSvを超えないことを暫定基準値としたのは苦肉の策だったのかもしれませんが、そこから1時間当たり3.8μSvと計算して、その基準を超えたかどうかで線引きするのは、実際の計測値のばらつきを見ていると、疑問を感じます。測定による誤差や気象による揺れの範囲を理解したうえでより現実的な基準を作ってほしいと思います。
2.測定は4月1日から始めていますが、グラフを3月20日付近まで延長していくと空白の時期の放射線量が推定できます。今になって、飯館村の避難や学校・公園の制限が始まりましたが、もっと汚染が濃厚だったときに、これらのデータを持っていた人たちはなぜ沈黙していたのでしょうか?
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