何とも難しい言葉が連日、新聞・TVなどで報道されています。不十分な説明のまま視聴者に丸投げされた数値が、多くの福島市民・県民を悩ませていると思います。
私は震災後、前任地仙台と福島間を高速バスで毎日通勤していました。仙台市が日ごとに賑わいと明るさを取り戻していくのに対し、窓を閉め切った福島の町並みは異様に感じられました。
福島では原発の事故が現在進行形です。見通しが明確にされなければ、市民の気持ちが晴れることはないでしょう。まさにマイクロシーベルトパーアワーなどという専門用語を丸投げする行政の態度が市民の気持ちを暗澹たるものにしているのだとも思えます。
そこで、私たちの技術を使って、何か福島市民のために役に立つことができないかと考えました。さいわい大原綜合病院と大原医療センターとでGM測定器を準備していただきましたので、それぞれの施設の周辺での環境放射線値を定時的に測定することとしました。このblogのヘッダーの下の環境放射線測定値からtwitterへリンクしますのでご覧ください。その結果として、わかったことや、想定できることも、適宜、記載していきますので、参考にしていただければ幸いです。
先日、TVニュースでコメンテータとして出演していた放医研の方が、行政は数値を公表しているので、この状況で脱出するも留まるも住民の自己判断であると話していました。これって、医療の例えでいえば、最低・最悪のインフォームドコンセントですね。専門の言葉で数値のみ連発することで、説明義務を果たしたことにしています。それこそインフォームドコンセントをしたつもりになっている独りよがりです。
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