2011年4月26日火曜日
学校や公園の放射能汚染
福島第一原発事故による放射線汚染により、福島県は福島市の新浜公園など県内の5公園で利用制限を求めました。新浜公園はたいへん身近な憩いの場でしたので驚きました。
市職員が園内に「利用は1日あたり1時間程度として下さい」「利用後は手や顔を洗い、うがいをして下さい」といった留意点を記した看板を設置したようです。しかし、これっておかしいですよね。公園だけが問題ではなく、その近隣の環境も同様に汚染されています。もし、公園の利用を制限するのであれば、同じ理由で生活全体への留意点を周知させるべきです。
行政は自分たちの責任が追及されることばかり恐れて、汚染問題の本質を忘れてしまっているのではないでしょうか?
同じように、学校での環境放射線測定で基準値を上回った学校に対して、反復した測定で減少を確認できた段階で屋外活動制限を解除しています。そんな数値の上がり下がりではなく地域全体の(生活空間全体の)汚染について安全に生活できる指針を示すべきです。
郡山市は基準を上回った学校校庭の表土を削る工事を始めると発表しました。現状ではこの対策は理にかなったものと思います。とりあえず子供たちが安全に(安心に)過ごせる場所を作り出せるのですから。効果と実現性はどうあれ、私は郡山市の「攻めの姿勢」を評価します。
この件に対して福島県は、残土の「処分場所もなく、作業者の体への影響を考えると県独自では判断できない」とし、土壌改良についての抜本的な対策を国に求めているとのことです。
福島県は国や東電を非難するような姿勢を見せながら、結局、彼らに頭が上がらないのでしょうか? すべての行政判断が後手後手になっているように思えます。
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