2011年4月8日金曜日
初めての外来受診患者
やっと本業の話ができます。本日、着任して初めての外来受診がありました。肺の小さなスリガラス濃度陰影です。わずか9mmほどの陰影であり、均質なスリガラス濃度(pureGGO)でした。
320列CT、お得意の心電同期ワイドボリュームスキャンで撮影しました。この方法は心拍動の拡張期に一致させたタイミングで撮影しますので、肺野のブレがまったくありません。ブレがあると陰影が均質なのかどうか、輪郭が不鮮明なのかどうか、が判断できなくなります。不幸にも小結節がブレてしまうと、高濃度の結節がスリガラス濃度に写ってしまうこともあり得ます。
320列CTは0.35秒で広範囲が撮影でき、また心電同期で心位相を狙うことで、まったくブレのない画像を撮影できます。今日の患者さんは小さなpureGGOであることが確認できましたので、経過観察をしていくこととしました。(呈示した写真は患者さんのものではありません。撮影方法のチューニングのために撮影した私の写真です)
心臓を狙うことを得意とする320列CTが心臓周辺の肺画像にも有利であることは言うまでもないことです。
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