2011年7月15日金曜日

パンドラの箱とジュラシックパーク


NHKニュースによれば、大塚厚生労働副大臣は、福島県南相馬市から出荷された肉牛から国の暫定基準値を超える放射性セシウムが検出された問題について、地域 を特定したうえで、すべての肉牛を対象に、放射性物質が国の基準を下回っているかどうかの検査を行うことを検討する考えを示しました。とのことです。
もはやセシウムは静岡や神奈川の茶葉からも検出されており、地域を特定する努力をしている間にどんどん拡散していきます。植物や動物などの生態系で拡散したセシウムが濃縮され、基準値を上回る汚染が出現します。したがって、地域の特定など一時の自己満足でしかないと思います。
一度、パンドラの箱を開けてしまったのですから、境界線を越えて汚染が拡大していくことは想定の範囲だったと思います。ジュラシックパークにカオス理論の数学者が登場しますが、拡散の未来の予測などできないのではないかと思います。
13日の朝日新聞県内版によると、警戒区域内を防犯警戒中のパトカーに野生化した牛2頭が突進、衝突したとのことです。空腹のせいか、抗議か、赤色灯に反応したのか。暗い中で、突然、5,6頭に囲まれたと言います。まさに、ジュラシックパーク状態・・・。

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