2020年3月18日水曜日

キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる

キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる 佐々木 俊尚 (著) ちくま新書 – 2011/2/9

いろいろなエピソードがちりばめられていて、いまさらながら著者の博学がうかがい知れます。
キュレーションとは「無数の情報の海の中から、自分の価値観や世界観に基づいて情報を拾い上げ、そこに新たな意味を与え、そして多くの人と共有すること。」であるという。最近では美術館の企画展などでキュレータという言葉をよく目にするようになりました。
「信頼できる人」のビジョンがそこに反映されます。
「信頼できる」「信頼に値する」というキーワードが極めて重要です。かつては新聞・雑誌がそのフィルタリングの役割を担っていたはずです。
現在はインターネット上に多数の情報があふれ、その多くは二次情報や複製・引用情報です。インターネット上ではフィルタリング機能がなく、情報が海のように呑み込み蓄積しています。
誰かの視座にチェックインすることで、情報のノイズの海から的確に情報を拾い上げることができる。同時に、その人の考えと繋がることができる。キュレータの世界観を追体験することができる。そういうキュレーションが必要です。
事実の真偽は判断が難しいが、人の信頼度の判断は比較的容易です。ソーシャルメディアでは行動履歴が蓄積されますので、信頼性を高めていくことができますし、信頼性を可視化できるからです。

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