2011年5月15日日曜日
文部科学省の再計算で子供の被曝が減りました
文科省は先月、福島県内の小中学校の生徒の年間被曝(ひばく)量の限度を20ミリシーベルトと設定した上で、そこから逆算し、毎時3.8マイクロシーベルトを校庭利用の暫定基準として混乱を招いていましたが、朝日新聞によれば、12日、校庭利用を制限する基準値を超えたことのある福島県内の13の小中学校などについて、年間の積算放射線量を別の計算法(先月の試算時とは異なる子どもの生活パ ターンや最近の放射線量を用いた)で計算しなおしたところ、平均6.6ミリシーベルトで、最大でも10.1ミリシーベルトにとどまることが分かったといいます。
現場の父兄や教師から殺到した苦情をかわすために知恵を絞ったのでしょうが、争点を忘れてしまったとしか思えません。問題は子供の上限を20mSvにしたことの正当性を明らかにしてほしいのであって、「数字が少なくなる計算方法を見つけました」といわれても、いまさら何が言いたいのか? まったく現場を理解していない。
数学の文章問題はお得意なのでしょうが、気持ちを推し量るのは不得意のようです。今後、福島の環境放射線値が上昇したとしても、文科省は上手に計算しなおして、もっと少なくなりましたと、すぐに福島県民を「安心」させてくれるかもしれませんね。
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